園児バス置き去り事故はなぜ起こるの?再発を防ぐためにできること
ここ数年で繰り返し報道される園児バス置き去り事故。
悲しい事故で大切なお子さんが命を落とすことはあってはならない事です。
繰り返される事故を受けて、「置き去り防止装置」の設置義務化等を求める署名活動でも短期間で多くの署名が集まり、政府の迅速な動きもあり、2023年4月頃より通園バスに安全装置の設置が義務付けられました。
安全装置の仕様ガイドラインは年内中に決定し、経過措置として1年間猶予が設けられ、義務違反した場合は業務停止など処分が下されるそうです。
そんな動きがある中で「子どもを守るために」と、いち早く置き去り防止装置独自開発した企業があります。
園児バス置き去り防止システム「SOS-0001」
事件の被害者と同年代のお子さんの父親でもある株式会社TCIの代表が今回の事故を受けて開発に着手。
園児バス置き去り防止AIカメラシステム「sos-0001」を販売しました。
AI機能を搭載したカメラ
エンジンが停止した60秒後よりバッテリーが起動しシステムが起動します。
AIカメラは立ち上がり約2時間起動した後、自動で停止。
ドライバーが車を離れた後でも、AIが車内に人がいないか監視される仕組みです。
もしAIで車内に取り残された人を発見した場合は、車外や遠隔通知先(職員室など)に大音量の警報を鳴らします。
見落としがないよう最大4台のカメラを設置
AIで監視していても見落としがあっては意味がありません。
このシステムでは、導入する車両サイズ合わせて、4台のカメラを設置し死角をカバー。
どんな体勢をしている子がいても見落としがないように配慮したシステムです。
他にも
・真夏の炎天下でも耐えられる安全設計
・短時間でのバッテリー充電時間
などの機能があります。
事故が起こらないような世の中へ
悲しい事故を起こさないようにするためには、園児バス置き去り防止システムのできるだけ早い普及が必要です。
ただシステムを導入するためには費用がかかります。
そこで政府は、事業者に大きな負担がかからないように安全装置の設置に補助金を出すと明らかにしました。
ガイドラインの決定と同時に補助金の詳細も発表されると考えられます。
もちろん人の目視によるチェックも必要ですが、他の業務等もあり幼稚園や保育園は常に人手不足。
そんな中で起こってしまうヒューマンエラーを少しでも減らすためにできるだけ早く安全装置が全ての施設に普及し、このような悲しい事件が起こらない世の中になってほしいですね。
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