ありがとう、結婚式
「結婚式をするべきかどうか」
これは、結婚をした人、婚約した人、結婚予定はないけど結婚したい人が必ず一度は考える事だと思います。金銭的な問題や、呼ぶ人の問題など、ただ一言に結婚式と言っても、問題はたくさんあると思います。それを理解したうえで、私は声を大にして言いたいです。「ぜひ、結婚式を挙げてほしい」と。なぜ、そういうのかこれからお話させていただきます。
私は兄弟、姉妹が5人います。少子化が叫ばれている中、世の中に貢献している人数だなと思います(笑)この5人の中で1番最初に結婚したのが一番上の姉でした。
私たち兄弟は基本的にみんなで仲が良いのですが大人になって結婚するとなるとみな知らないことばかり。
兄弟でウエディングについて考えたこともないのでパソコンで結納や結婚準備などはウエディングプリンセスが役に立ちました。
いよいよ結婚式が始まりました。新郎新婦の生い立ちをスライドショーで流しているときにたくさんの写真が写りました。その中で、私たち兄弟5人が写っている思い出の写真を何枚か流してくれました。私たちはそれを家族席で見ていました。そしてそれらが終わり、キャンドルサービスが始まりました。姉と旦那さんが火をともしに来てくれました。
その時です。なんと兄が、「おめでとう」と言って泣き始めたのです。
これにはとても驚きました。式中、ずっとニコニコしていた姉でさえ、びっくりし、「ありがとう」と、泣き始めました。もちろん、私を含め、ほかの兄弟もつられ泣きです。式が終わり、家族で集合写真を撮った時に姉と兄は隣に並んで、目を赤くし、ニコニコ微笑みあいながら写っていました。これを見て思いました。「あぁ、やっと二人の仲のわだかまりが無くなったんだ」と。
写った私たちの写真はほんの数枚。そして「おめでとう」のたった5文字。ほんのそれだけの事。しかし、姉と兄を素直にするきっかけを作ってくれたのが、「結婚式」でした。
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