人間同士がつながるツイッター

ソーシャル・メディアの条件は、ユーザー同士が互いにつながることができることです。
では、何を媒介にしてつながるのでしょうか。

たとえば、ユーチューブは映像を媒介にして、インスタグラムは写真を通じて、それぞれ人をつなぎます。
ブログは、自分の記事を通じて、人をつなぎます。
そして、ツイッターは１４０文字の言葉で人をつないでいるわけです。

１４０文字の言葉というと、最初は誰もが短いと感じます。
実際、ツイッターが始まったばかりの頃は、おはようございます、今日は暑かったですね、おやすみなさい、というような、単純なメッセージをつぶやく人が多かったように記憶しています。
しかし、ユーザーが慣れていくうちに、１４０文字の言葉には、じつはさまざまな情報を載せられるということがわかってきました。

しかも、その文字の中には、単に情報だけではなく、ＵＲＬや画像情報といった、さまざまな付加情報を載せることが可能なのです。

自分のブログのＵＲＬを載せれば、ブログ更新を告知することができます。
インスタグラムといった写真共有サービスと連動させれば、写真をアップさせることもできます。
ソーシャルブックマークと連動させることもできます。
質問をつぶやけば、誰かがそれを見て反応してくれます。
このように、ツイッターはすべてのソーシャル・メディアを統合することができるのです。

私は、ツイッターが１４０文字にすべて標準化してつぶやき合える機能を担っていることを、コミュニケーションのパケット化と呼んでいます。

インターネットは、すべての情報をパケット化することにより世界中での情報共有を可能にしました。
ツイッターが革新的だったのは、その情報をさらに１４０文字の言葉にパケット化して、ひとつのプラットフォームに乗せて、それをみんなで交換できるようにしたということなのです。

ツイッターがグーグル以来の情報革命だ、 という人がいます。
それはどういうことかというと、グーグルは、ネットワーク上の情報をいったん巨大なサーバにストックして、それを並べ替えて、私たちに検索結果というかたちで見せているわけです。
言ってみれば、巨大なサーバを中心に、そこにあらゆる情報や人がつながれているというイメージです。

しかしツイッターは違います。
ツイッターは人間同土がつながり合って、直接会話をしたり、情報のやりとりをするわけです。
まさにソーシャル・メディアです。
そしてそれが、非常に簡単な操作でできるという敷居の低さが、ツイッターの強みといえます。

話は変わりますが、ツイッターズというサイトはご存じでしょうか？
お金を払ってフォロワーを増やすことができるサイトです。
少しグレーな感じもしますが、こんなサービスが出来るほどツイッターの人気が定着し不動なものとなっている証拠でもあります。